4月30日(火) ![]() 連休の谷間なので気持ちが「在宅モード」に戻ったのか、登園時に泣く子も見られたが、家庭訪問のため午前中で保育が終わるのが、そういう子にとっては幸いである。そんな一人のMちゃんも、園庭の小さな池からカエルの声が聞こえると、少し潤んだ目を丸くして姿を探していた。「ココッ」という声はかなり響くのだが、間もなく咲きそうなカキツバタの茂みに隠れ、姿は見えない。 「みてみてー。こうやると、へんなかおになるんよー」「ほんまじゃー!」小さな発見、大きな感動。 ![]() |
4月26日(金) ![]() 新遊具「風の塔」が昨年9月に完成したことで、今までになかった視界も楽しめるようになった。縄のれんのように垂れ下がるアベマキ(またはクヌギ)の花を目の高さで観察できること、そして、今まさに満開の藤棚や、その花に群がるクマバチ、ミツバチを上から眺めることなど。 下は年中のバルコニー。ここからはあふれかえるようなサクラやコナラの新緑、そして世界遺産の宮島と、それを取り巻く瀬戸内海という眺めが楽しめる。子どもたちは意識していないだろうが、びっくりするほど贅沢なロケーションである。 ![]() |
4月25日(木) ![]() 今年度初めてとなる4月の誕生会が行われた。開始前にクラスごとに座る段階からかなり時間がかかるが、会が進み、職員の出し物になるころにはとても集中していた。恒例の手話の歌では、初めての年少児も懸命についてこようとしていた。 放課後、近々引っ越す卒園生のAちゃん(3年生)が、友だちのSちゃんとやってきて、練習した「お別れ公演」を先生たちに見てほしいという。ライトアップされたこもれびホールで歌やパフォーマンスを二人で演じ、最後はAちゃんがお立派にお別れのあいさつを述べた。笑いあり涙ありの完成度だったが、自分でお別れ会を主催するとは、さすがかえで卒園生。自主性が育っている。 ![]() |
4月24日(水) ![]() 昼過ぎまで雨。年中児たちが囲んでいるのは、去年、創立30周年記念に作成した「かえで幼稚園すごろく」。遊びながら園内を巡る追体験ができる。長縄跳びのところで止まったR君には「その場で10回ジャンプをする」というお題が出たが、恥ずかしがってやろうとしない。でも回りのみんなが代わりにジャンプしてくれた。 年少のMちゃん。使っていた木の汽車を男の子が持って行ってしまった。返してほしくて遊んでいる男の子のところまで来たが、「かえして!」の一言がどうしても出ない。こんなとき、子どもの頭の中で巡っている思いは、やはり「葛藤」と呼んでいいだろう。大きく、強くなるためには欠かせない心の体験だ。 ![]() |
4月23日(火) ![]() 年中H組でままごと用のベンチを向かい合わせにして座っているのは、赤ちゃん連れの家族。新幹線での旅行とのこと。「どこ行きですか?」「ディズニーランドでーす」「新幹線で行けるんですか?」「東京で乗り換えでーす」よく知っている。 先日は草笛に挑戦していた年中T組の女の子たち。今日はラッパに挑戦?いやいや、咲き始めたツツジの蜜を吸っているのだ。たくさんの花を両手にかかえて「パパとママにも蜜を吸わせてあげるの」と言う子もいたが、気持ちは届いたかな? ![]() |
4月22日(月) ![]() 今年度のちょっとした環境変化は、ジャングルジムを園庭のど真ん中に置いたこと。30年以上使っていて(もちろん直ちに危険があるわけではないが、)強度検査次第では近々引退もあり得る、というのも理由の一つ。目立つので登る子はかなり増えた気がする。 園舎の裏側では、ツバメの夫婦(たぶん)が、去年4羽が育った巣を補修工事している。忙しく働いたら、少し休憩をとりながら愛の囀り合い(たぶん)を交わしている。 ![]() |
4月19日(金) ![]() 去年放映されたドキュメンタリー番組の中で、遊具「屋根のぼり」に成功したMちゃんも年長。今は同じ遊具に、ロープを使わない登り方(子ども語では「ひもなし」)で挑戦中。そして今日見事成功し、当時の担任にハイタッチで祝福された。息の長いかかわり、多様なかかわりができるものを「懐の深い環境」と私は呼んでいる。 午前中から「おうちに帰りたい。お弁当食べない」と泣いていた年少のRちゃん。フリーの職員から「職員室で食べる?」と誘われて食べ始めたら、楽しい会話がどんどんはずんで、すっかり上機嫌に。保育者のかかわりにも、懐の深さが必要だ。 ![]() |
4月18日(木) ![]() 今日から午後保育が始まった。初めて弁当を持参した年少児は登園時からハイテンション。何をするときもずっと弁当袋を持ち歩く子や、「お弁当、まだ?」とたびたび尋ねる子もいた。やっと弁当時間になると「みて−」とお弁当やコップを競って見せてくれた。 朝早くやってきた子が、フェンスの外にタヌキがいるのを発見し、教えてくれた。その時撮った写真を大伸ばしにし、年長担任から子どもたちに紹介したら、「明日は森へタヌキの家探しに行こう!」ということになった。 ![]() |
4月17日(水) ![]() 昨日に続き、今日は年少3クラスの保育参観が行われた。お母さんの姿を見ると甘えが出ることはよくあるが、H組ではどちらかというと、いつもより緊張していた子が多かったようだ。 一方年長T組では、数人グループがメンバーを入れ替えながらの「自己紹介ゲーム」をやっていた。順番に名前を言って頭を下げるだけだし、ほとんどの子はもう知っているのだが、あらためて「○○です。よろしくお願いします。」と告げることは、大きくなったことの実感につながりそうだ。 ![]() |
4月16日(火) ![]() 入園、進級から1週間が過ぎた年中2クラスで保育参観を行う。クラスで集まる時間を30分ばかり見ていただいただけだが、年中とは言え、この間まで年少だった子たち。お母さんの姿を見ると膝の上にちょこんと乗っかる子もいるし、お母さんの後ろに隠れる子もいる。「お母さん大好き」では、どの子も例外はない。 新緑を伸ばしている常緑樹が、古い葉っぱを落とす季節になった。園に隣接する道路でも、クスノキなどの落ち葉を掃除するのが職員の朝の日課になっている。早く来た子は手伝ってくれる。 ![]() |
4月15日(月) ![]() 休み明けなので、登園の時にまたひとしきり泣く子もいたが、クラスで集まるころには年少児たちもずいぶん落ち着いてきている。歌を歌ったり、絵本を聞いたり、名前を呼ばれると返事をしたりという日課にも、かなりなじんできたようだ。 そして遊びも活発になってきたが、そうなると当然「貸して!」「だめ!」などのぶつかり合いも生まれる。その時感心するのが大きい子たちの態度。急いで止めたり手を出したりしない。基本は見守りながら、必要に応じて「替わってあげたら」「たたいちゃいけんよ」などのアドバイスをする。優秀な保育者の素質がある。 ![]() |
4月12日(金) ![]() 年長2クラスで隣接の自然林「かえでの森」に出ているタケノコを掘りに出かけた。子どもたちも次々と見つけて合計9本を掘り、持ち帰った。根っこなどが多い竹やぶを掘るのは簡単ではないが、スコップを手繰る手つき、腰の入れ方に年長らしさを感じた。 出発前、年長児が森の入口で並んでいると、当然一緒に行けると思った年少の男の子2人が列に加わった。「ごめんね、今日は年長さんだけなんだ」と告げると、E君はプッとふくれっ面をしてどこかへ行った。I君は出かけた涙を一度だけ袖で拭くと、口をぎゅっとつぶり走り去った。後ろ姿がいとおしかった。 ![]() |
4月11日(木) ![]() 全クラスが揃っての保育が始まる。園バスから泣きながら降りてくる子。お兄ちゃんの手を握りしめている子などもいるが、早くも乗り物遊具で園庭を駆け回る子もいる。泣いてたんだけど、年長の子がやさしくしてくれたから、だんだん泣き止んだ子もいる。新入園児だけでなく、年長児にとってもステップを登っている新学期だ。 1ヶ月近く職員の介護を受けていたウサギの「プクちゃん」が、昨日息を引き取った。相当高齢でもあったと思う。年長の子が園庭の隅に穴を掘り、2クラス集まってお別れをした上で埋葬した。 ![]() |
4月10日(水) ![]() 33回目の入園式。年少52人、年中4人の新入園児がやってきた。受付で職員が新しい名札をつけてあげると、うれしそうな子、誇らしそうな子もいるが、硬い表情の子や、逃げ回る子もいる。今年度も個性豊かなスタートになりそうだ。 もちろん子どもにとっては環境激変だから、不安はあって当然。そんな時、少しでも親しい子をみつけると手を握りたくなる。固く握り合うと、不安も少しは減ってくる。こうして本当の仲間になっていく。 ![]() |
4月9日(火) ![]() 市内の小学校が入学式ということもあり、年中、年長だけの「自由登園日」とする。園バスを運行しない全員送迎で、約100人の子がやってきた。新しいクラスで初日だが、案外ゆったりと落ち着いた一日となった。「バスなし、100人」という幼児教育の先進国では標準的なスタイルが、はからずも実現した。 私は地元の小学校の入学式に参加。卒園生の数は全校生徒の2割ぐらいなのだが、6年生代表で歓迎の言葉を述べたのは、3年連続でうちの卒園生。やるじゃん、卒園生。 ![]() |
4月8日(月) ![]() 保護者のご参加もいただいて、今年度の始業となる「進級式」を行った。新しいクラスと担任が発表された掲示板の前では手を取り合って喜ぶ子たちも見られた。年長の男の子2人は、名札の色を見せ合って、同じクラスになったことを確認していた。 子どもたちというのは、集中してくるとなぜか口が半開きになる人たちだが、式の中での職員の出し物を見ている子どもたちが、そろって半開きになっているということは、出し物はうまくいったと見ていいだろう。 ![]() |
4月5日(金) ![]() 昨日は新入園児の担任面接を行い、今日は進級児への園庭開放にしたので、連日子どもたちの姿でにぎわった。来年は開放日を増やすよう検討したい。 この時期の保護者の関心事は、わが子が何組になるのか、担任はだれかということ。子ども本人よりも保護者の方が関心度が高い。クラス分けは下駄箱の名前を見れば分かるが、担任は一応進級式までマル秘。なのに、保護者と雑談をしていた職員Jは重大なヒントを口走ってしまい、「あっ!」と口をふさいだ。でももう遅かった。メールが飛び交っていることだろう。 ![]() |
4月3日(水) ![]() 飼っているウサギの「プクちゃん」が、3学期の終わり頃から自分で立つことができない病気にかかっている。卒園生保護者の獣医さんが親身に治療してくださっているが、病状は一進一退。食事も自分では摂れないので職員室に入れ、毎日3回流動食を食べさせる状態である。 桜の花は例年よりもかなり速いペースなので、早くも散り始めている。そこで、5日(金)の10:00〜12:00に、園庭を開放します。どうぞご自由にお越しいただき、散りゆく桜やみずみずしい新緑をお楽しみください。 ![]() |
4月1日(月) 例年より早い桜は、もうそろそろ散り始めているが、幼稚園は今日から新しい年度。もっともお正月とは違い、いきなりバタバタと仕事に追いかけられている。 春休みの園庭にボールが1個忘れられていた。お心当たりの方はお申し出ください。お申し出がないと、玉乗りがすっかり上手になったコビトさんたちが持て帰っちゃいますよ。 ![]() |