5月31日(金) ![]() 年長2クラスがいちごパックで育てている苗代の苗も伸びたので、今日は米作り作業最初のハイライトである田植えを行った。ぬるぬるの田んぼに足を入れ、指先でつかんだ苗を泥の中に植えると、手足は黒い靴下、黒い手袋状態になる。1回で「もういい」という子と「まだやりたい」という子に分かれる。最後は2回目3回目の子ばかりなので、手つきがぐんと良くなる。 1週間前から再開したツバメの巣作りも、外構は出来上がり、いよいよ内部に草の寝床を作る仕上げ作業に入っている模様。隣の駐車場で刈った草を拾い集めて細工をしている。それを下から配偶者が見守っている。 ![]() |
5月30日(木) ![]() 園内の田んぼで稲を育てる年長児だが、別に1人一株の稲をPETボトルで育てることにもなっているので、その土を、園から3km離れた私の自宅近くまで取りに行った。天候が怪しいので、半分バスで送ってもらい半分だけ徒歩にした。到着してすぐ、目の前にある新幹線高架を試験車「ドクターイエロー」が通過し、多くの子が目撃した。見たら幸せになるとか。もちろん迷信だが、子どもたちより職員の方がはしゃいでいた。 最近のヒット商品は『危険・有毒生物』という図鑑。なぜか子どもたちはこういうのが大好き(特に男子)。職員室に来て飽きずに眺めていたり、クラスに借りて帰り、額を集めて見入っていたり。 ![]() |
5月29日(水) ![]() 日に日に緑が濃くなる中、保護者のグループ「おせっかいくらぶ」の皆さんが先日植えてくださった、アサガオやパッションフルーツなどがフェンスに沿って伸びてきている。園舎の南側に、涼を呼ぶグリーンカーテンを作ろうというもの。 「グリーンの手袋じゃないよ。絵の具遊びだよ」外がびちゃびちゃの雨の日は、室内でもべちゃべちゃの絵の具遊び。年少S組にて。 ![]() |
5月28日(火) ![]() 早くも梅雨入りが宣言され、今日は一日中雨。こもれびホールでは年少T組の子たちがL字型につなげた平均台を渡って歩いていた。はじめは恐る恐るだったが、次第にスピードアップ。緊張していた顔が、1回ごとに自信の顔になっていき、最後には台の上でじゃんけんまでできるようになった。 年少の2人が手製の一眼レフで私を撮影しに来た。見るとストラップを、私が最近やっている斜め掛けにしているではないか。よく見ている、いや見られている。 ![]() |
5月27日(月) ![]() 水が入れられている園内の田んぼでは、次の作業「代掻き」が行われた。はだしになった年長児が田んぼの土と水を足でこねる。ちょっと冷たくてちょっとぬるくて、少し臭くて、気持ちがいいような悪いような。でも、ちょっとクセになる感覚だ。さあ、次はいよいよ田植え。 農業続きだが、畑ではタマネギが収穫期を迎えている。担任が大きく育った実に鼻を当てて「涙が出そうな臭いがする」というと、「えーっ!臭わせてー!」と子どもたち。自分で確認しないと気がすまないようだ。 ![]() |
5月24日(金) ![]() 5月の誕生会を行った。今月は22人と大変多かったが、出し物である職員の劇には、そのうちの年長児に特別出演してもらった。もちろんぶっつけ本番だが、釣り竿をはさんで綱引きをしているサルとタコに、それぞれ山の仲間と海の仲間が加勢するというシンプルな筋なので、急にお面をつけられた子たちもノリノリ。客席も巻き込んでとても盛り上がった。 せっかくの巣が落ちて不憫だ、と昨日書いたツバメの夫婦だが、何ともう新しい巣を作り始めたようで、壁にせっせと泥を運んで来ている。「切り替え早っ!」と思ったが、うれしい意外性である。前回以上に見守っていきたい。 ![]() |
5月23日(木) ![]() 卒園した1年生を園に招待する「みんなに会えるデー」を行い、遠くに引っ越した子以外はほぼ全員が集まった。2ヶ月ぶりに戻ってきた子どもたちは最高のテンション。時間は完全に足りないのだが、屋外で、室内で、しっかり古巣を味わっていた。旧担任との会では、給食の話が特に盛り上がっていた。 古巣といえば、物干し場で子育てを進めていたツバメの巣が、今朝落下しているのを職員が発見した。少し大きくなったヒナと、数個の卵がダメになっていた。年長の子たちには巣の残骸を見せて説明したが、残念だ。落ちた巣の跡にいつまでもやってくる2羽の親鳥が不憫である。再建する気になってくれればいいが。 ![]() |
5月22日(水) ![]() 小さな遊具が加わった。一本歯の「天狗下駄」。今までもひもを持って乗る「かん馬」タイプはあったが、今度のは鼻緒だけで歩く本格派。今年度入園した年長のY君は「前の幼稚園にあった」とのことで、すっかりモノにしている。それに刺激を受け、年長児たちから挑戦者が続出。足の筋肉を外から見ただけでも、鍛えられているのが分かる小道具である。 こちらも今年度入園したY君、H君兄弟。とても仲がいい。空気を吹き出してカメラの掃除に使うブロアーという道具を貸してやったら、早速お兄ちゃんが汗をかいた弟の頭に風を送ってやっていた。 ![]() |
5月21日(火) ![]() 暑さの訪れとともに虫など生き物の姿がたくさん見られるようになってきた。屋外に置いてある「自然図書コーナー」の図鑑も引っ張りだこである。藤棚が作る日陰で図鑑を広げ、さわやかな風を受けながらの虫談義。「いやあ、虫好きにとっては、たまらないひとときですなあ」 「私だって虫は平気よ。ダンゴムシだってつかまえられるもん」でも、そのダンゴムシが腕を伝って登ってくると「わーっ、くすぐったーい!来ないでー!」 ![]() |
5月20日(月) ![]() 年長2クラスは、いよいよ田んぼでの実働となる「田起こし」を行う。しかし、草が茂った田んぼの土を掘り返すのは簡単ではない。次第に何人かが協力し合うようになる。何とか作業が終わった田んぼには早速水が入れられた。夏が近づいてきた。 園庭の隅では、今年もグミの実が良くできている。先に上の方から熟すので、大きい子が木に登って取っているが、この木は細い枝は茂り、とげもあるのでなかなかやっかいだ。でも、おいしいものを食べるためなら「何のこれしき」である。 ![]() |
5月17日(金) ![]() 年長2クラスそれぞれが、いちごパックで育てている「苗代」では、種もみから出た芽が伸びてきた。一日2回の水やりが当番の仕事。子どもたちも、命がちゃんと受け継がれ、成長していく稲の力を感じ取っていることだろう。 遊具「風の塔」にて。「オレ、登り棒はできん。『おりる棒』ならできる」とは、年中の男の子。棒をよじ登るのはできないが、スルスルッと下りるのはできるという意味らしい。子どもは平らな感覚で自分の言葉を作り出す。 ![]() |
5月16日(木) ![]() 「逆上がりができるようになった」と年長のSちゃんが報告に来た。いつも早めに登園してくるSちゃんだが、まだ人の少ない園庭で、毎朝黙々と練習しているの姿には、私も密かに注目していた。早速見せてもらったが、真っすぐ上を向いていたSちゃんの目が、成功の寸前にちらりと私のカメラの方を向いた。 開放された「かえでの森」を体当たりで楽しんでいるのは年少児たち。急ながけをやっとの思いで登った子でも「もう懲りた」とは言わない。必ずもう一度やってみようとする。くり返すことで自分の力に確信を持ちたいのだろうか。 ![]() |
5月15日(水) ![]() 大きな地震を想定しての避難訓練を行った。今年度初めてなので、放送で全園児に説明をし、担任からも確認してから合図のベルを鳴らす。Y君は「危ない物が落ちているかもしれないから、よく確かめながら、走らないで」という教えを忠実に守っていたが、ついつい走ってしまう子も多い。 年長のK君、Kちゃんは、だれもが認める仲良し。見つけたタンポポの綿毛を二人で吹こうとするが、息を吸ったら笑いたくなって力が入らない。吸って笑ってをさんざんくり返した後、「仲良しじゃねえ」と自分たちで結論を出しながら去っていった。子どもの時の幸せ感は、いくらあっても多すぎることはない。 ![]() |
5月14日(火) ![]() 気温が28度を超えた今日、春の遠足が行われた。年少児にとってはもちろん初めて。何だかよく分からないけど、お弁当とおやつを持って、みんなで出かけるのがうれしくてたまらない。歩くだけでこんなに楽しい。 8年ぶりに目的地とした公園は、安全基準無視だった以前の遊具がすっかりリニューアルされ、全園児がしっかり遊ぶことができた。ただ、すべり台は滑りすぎ、年少、年中児は着地点のゴムマットを飛び越しそうになるので、職員が常駐しなくてはならなかった。しかしさすがに年長は少々バランスを崩しても、むしろそれを楽しむゆとりでスピードを楽しんでいた。何はともあれ暑い一日だった。 ![]() |
5月13日(月) ![]() 昨日まで福岡市で日本保育学会が開かれたが、その帰り道ということで、横浜市の幼稚園の先生3人と大学の先生が見学に来られた。当園のビデオをしっかりご覧になっているようで、「本物が見られて感激です」と言われ、森の斜面や屋根のぼりなどの「現場」もしっかり楽しんでくださった。横浜では小学校の先生にもずいぶん見てもらってるそうで、こちらが感激した。 軒下で3羽のツバメが争っている。卵を温めている夫婦に、よそ者が「ちょっかい」を出しているように見えた。「ツバメ同士仲よくしろよ」と言ったら「人間のあんたに言われたくない」と返された。 ![]() |
5月10日(金) ![]() 久しぶりの雨。こんな日は室内の活動が十分楽しめる。年中H組ではクッキー作りが行われていた。生地に混ぜられ彩りを添えているのは、園庭で採取したヨモギ。本物のクッキー作りの向こうでは、ままごとの料理も同時進行していた。 週末は母の日。年長ではお母さんに向けたメッセージカードを作る子たちも見られた。Hちゃんのカードには「まま がんばってね。がんばれ まま」と書いてあった。もちろんこれは叱咤激励ではなく、がんばっているママにエールを送りたいのだろう。 ![]() |
5月9日(木) ![]() 昨日の「園児集会」を受け、今日はクラスごとに「かえでの森」へ出かけての実地レクチャーが行われた。年少でも難易度の高い急斜面に挑む子が続々。でも途中で泣き出す子もちらほら。しかし、結局は全員自力で上がりきった。上がると泣いていた子も「どんなもんだい」という顔に早変わりする。 森の下の方まで出かけた年中T組は、タケノコを1本収穫して上がってきた。「お話広場」で担任から「皮は何枚ぐらいあるだろう?」と聞かれると「5枚」「10枚」などと答えていたが、数えながらはがすと30枚以上あった。 ![]() |
5月8日(水) ![]() 隣接する「かえでの森」で、年長T組の子どもたちが絵本を読んでもらっていた。ウグイスの囀りと新緑の風に囲まれた、実に贅沢な時間だ。新入園児たちも早く森で遊びたがっているので、午前中全園児がこもれびホールに集まり、森の魅力と遊びのルールを伝える会を持った。だが、なぜか今日は落ち着きがなく、話を聞く雰囲気が作れなくて、少々反省。今後クラスごとに行うレクチャーの状況を見ながら、開放時間など調整していこうと思う。 「おにいちゃんたちがやってるサッカーって、おもしろそうだね。ぼくたちもやってみようよ」「うん。でもボールって、なかなかおもうように とんでくれないね」 ![]() |
5月7日(火) ![]() 5連休明けだが、警戒したほど「逆戻り」する子は少なく、年少でもむしろ遊びや人間関係に広がりが感じられた。土間の「落書きコーナー」ではチョークで自由に絵を描くことができるが、粉にしたのを手につけて喜ぶ子も多い。消費量が増えるのだが、これも気持ちが解放されてきた証。「子どもはベチョベチョ、ヌルヌルの中で育つ」という言葉もあるぐらいだから、大目に見るしかない。 「来て来て!変な虫!」という声で遊具「屋根のぼり」の下に行ってみるとゲジゲジ(正式には「ゲジ」)がいた。異形のせいか、恐る恐る棒でつついたり砂を投げたりしていたが、「人間に害はない」と伝えたら、だんだん「やめろや!」という子が増えてきた。 ![]() |
5月1日(水) ![]() 5月に入った今日、年長児たちにとって息の長い活動となる「米作り」をスタートさせた。まず去年のもみを濃い塩水に入れて使える米粒を選別。「沈んだお米と、浮いたお米のどっちが使えると思う?」「じゃあ、どっちが重たい米?」などなど。次に63.5度のお湯で消毒をするが、その時には水の温度についての話…。理科の授業のようだったが、聞くのも考えるのも集中力が高いのでこちらまでワクワクしてくる。いつの間にか年長に育っている。 風薫る5月。青空、新緑、さえずる鳥たち。自然が全て美しく感じるのは、ゴールデンウイーク後半に突入するから? ![]() |