11月29日(金) ![]() 11月の誕生会は、保護者の同好会「アパラギ」のみなさんによる、手作り三線の演奏を楽しんだ。私も打楽器で参加させていただいたが、このグループはいつもパフォーマンスで楽しませてくださる。今年は「あたりまえ体操」のオリジナル版。(撮影:見山惟章) 年長のR君が職員玄関で涙ぐんでいる。仲間とのトラブルがあったようだ。私や職員が声をかけても答えず「放っといてくれ」というオーラを出している。そういうこともあるよね。時間が癒してくれることを学びつつ、自分で立ち直れる力を育てているのだろう。ガラス越しに見ていたら、やがて立ち上がった。 ![]() |
11月28日(木) ![]() 昨日脱穀を終えた年長児は、すぐに次の「籾すり」作業に入る。すり鉢に一握りのモミを入れ、軟式野球のボールでこすると籾殻がむける。それを風で吹き飛ばしてより分けるという地道な作業。A組では、たまに籾殻の中に残っている米粒を徹底的に探し出していた。がんばって作った米だ、一粒たりとも無駄にしたくない。 「片づけの時間だって」「えーっ!まだ作ってる途中なのに−」「いいよ、床に下に隠しておいて、お昼から続きをやろうよ」「それもそうだね。じゃあ、見えないところに…」 ![]() |
11月27日(水) ![]() 「そうさくらんど」も終わったので年長児は米作りの続きとして脱穀を行う。櫛状に並んだ鉄の棒の間に稲束を少しずつ通す「千歯こぎ」という道具を使い、腕力で米粒をもぎ取る古風な方法だから要領が必要だ。だが、上手に出来たら米粒は気持ちよく落ちてくれる。「うまくできたかな?」と、順番を待つ子も熱い視線を送る。 卒園生の保護者を中心にした「おはなし屋」という読み聞かせグループの方が、月に1回ぐらいの割でクラスに入って「お話し会」を持ってくださる。絵本やお話は大好きな子どもたちだが、この日の集中力は普段以上だ。年少T組でも、あんまり集中しているので、邪魔をしないよう、室外から洗面台の鏡に映った姿をパチリ。 ![]() |
★26日は茨城県に出張のため、日誌を休みました。
11月24日(日) ![]() 「そうさくらんど2013」が開催され、園は終日にぎわった。各クラスの園児作品も,見るだけではなく、作品の中も入ったり、しかけを試したりできる(年中T組にて)。 ![]() 今年の特別展は、卒園生のお父さんによる「しかけおもちゃ」が大集合。ビー玉が複雑なコースを駆け巡るコースターには、特に男の子、男の大人の目が釘付けになっていた。 ![]() こもれびホールでの創作コーナーは、飲料パックを使った科学おもちゃ作り。パックトンボ、パック笛、びゅんびゅんごまなどを作って遊ぶワークショップを、ご家族で楽しんでいただいた。 ![]() 屋外にも泥だんご作りなどのコーナーがある。落書きコーナーでは、年中の男の子たちが大きなロール紙に大作を爆発させていた。これだけ描いてもらえば紙もうれしかろう。マジックがうれしかったかどうかは知らない。 |
11月23日(土) ![]() いよいよ明日は「そうさくらんど2013」。休日だが、今日は役員さんに来ていただき、ワークショップコーナー、外のコーナーなどの準備を無事終えた。 凝り性が多いのか今年の役員さん(いや、毎年だが)。こもれびホールの看板や外の看板を、四苦八苦しながらも、ていねいな仕事で準備してくださった。看板も大きな見どころです。明日は多数のお越しを待っております。 ![]() |
11月22日(金) ![]() 「そうさくらんど」前の保育日。今日はもの作りよりも掃除、片づけ、飾り付けなどに力が入っていた。自分のクラスのぞうきんがけからはじまり、階段からこもれびホールまできれいにする子たちもいた。来てくださる皆さんへの「お・も・て・な・し」の心。 年長T組のS君が最後まで気になっていたのは、作ったサッカーコートにコーナーキックを蹴る4分の1の円がないこと。最後の日に白いマーカーが借りられ、念願が叶った。 ![]() |
11月21日(木) 「そうさくらんど」直前特大4連発! ![]() 年長T組の「未来の幼稚園」だが、芝生のサッカーコートにあるゴールが既製品のザルというのが惜しい!と私がケチをつけたので、子どもたちが木材をのこぎりで切り,釘を打って手作りをし始めた。これでこそ本当の作品になりそうだ。 ![]() 全クラスの中でも一番通常と変わらなく見えるのが年少T組。でも実は部屋の隅には動物園やら人形らしきものがちゃんと出来つつある。平常心ほど強いものはないのだ。 ![]() 「馬車を引く馬を作ったんだけど、どうも馬らしくないのよね。ああ、こうやって鼻をつけたら馬らしくなったかな。あとは脚と尻尾と色を考えなくちゃ」年長A組にて。 ![]() 「未来の幼稚園」がテーマの年長T組で担任が子どもたちに尋ねた。「未来って、どんな色?」。「金!」「銀!」「虹の色!」…。そしてそれを形にしていった。どの時代の子どもたちにとっても未来は輝いている。それを色褪せさせるのは、どの時代も大人たち。 |
★急な嘔吐のため休んだり早退する子が増えています。くれぐれもご用心を。
11月20日(水) ![]() 年長A組のお城も日々バージョンアップ。名前もつき、城門もでき、お堀らしきものも巡らされた。謎もいろいろある。青い段ボールの上の穴。黒く塗られたエントランス…。謎解きは当日のお楽しみ。 それに比べると年少の展示物は分かりやすいが、逆に描かれたものには謎が多い。H組の壁に飾られ始めた額の中の絵らしきものも…。謎は当日思い思いに解いてください。 ![]() |
11月19日(火) ![]() ![]() 「未来の風の塔」を作っている年長T組。その後、表面に金銀が貼られた「未来の屋根のぼり」、紅葉の美しい「かえでの森」などもできている。室外には芝生が張られた大きな「未来のサッカー場」も乾かしてあった。夢は現実にお構いなくどんどん羽ばたいている。 年中T組の天井には綿のような雲(綿だけど)がかかっていて、その下をたくさんの飛行機が飛び交っている。こちらも夢が羽ばたいている。「風立ちぬ。いざ…飛んでみる?」 |
11月18日(月) ![]() 年中、年長の部屋では、大きな共同製作が日に日に存在感を増してきているが、年少の部屋はほぼいつも通り。でも壁には絵が飾られたり、天井から何かが下がっていたり、初めて経験する「そうさくらんど」に向けて小さな変化は少しずつ起きている。 冷たい風が吹きつけ、黄色くなったイチョウの葉が力尽きたように1枚ずつ落ちていく。でもそんな悠長なのは待てないよ、とばかり、木に登って枝を揺すり、「強制終了」を試みる子もいる。 ![]() |
11月15日(金) ![]() 10月の「陶芸教室」での作品が焼き上がってきたので、年長2クラスの一人一人に手渡しながら披露する会を行った。釉薬で色が変わっているし、焼くと小さくなるので、子どもたちも、はじめは「こんなんだっけ?」という顔をしているが、次第に愛着が湧いてくるようだ。包み直すためにもう一度預かるころには、作品が手のぬくもりで暖かくなっている。 年中T組では、廊下でお弁当を食べる子が増えてきた。共同製作のために部屋が狭くなってきたからだ。とは言え、実際にはまだスペースはあるのだが、子どもたちは変わったことが大好きなのだ。 ![]() |
11月14日(木) ![]() この間まで段ボールを家から持ってきてはせっせと積んできた年中H組。やっと納得がいく高さになったようで、外装工事に入った。チョコレートの壁が張られ、クッキーの屋根がつくと、ほら「お菓子の家」になってきたでしょ。もう「おかしな家」じゃないよ。 ふるいに掛けたきれいな土「サラ粉」で作った泥を、スプーンで丁寧に並べている年長の女の子たち。「ここ(ウッドデッキ)の下に入れとくと、クッキーができるんだよ」。なるほど。天然のオーブンというわけだ。 ![]() |
11月13日(水) ![]() 朝、東京を出たので、辛うじて園児がいる時間に帰れた。早速子どもたちから「どこ行っとったん?」の質問攻めを受けた後、今日作った泥だんごを見せてくれたり、今日考え出したフープの技を見せてくれたり、屋根のぼりに引っ張って行かれたり…。 帰って来ることでホッとできる本拠地があるのは本当に幸せなことだ。在園児にとっても卒園児にとっても、幼稚園はそんな気持ちになれる「心のふるさと」でなくてはならない、と、改めて思う。 ![]() |
11月12日(火) ![]() 「そうさくらんど」に向けての活動は、日に日に盛り上がっているが、年長T組が作っているのは、園庭遊具にいろいろな思いを込めた未来の姿。カラフルな「未来の風の塔」は「3階のない4階建て」という、凡人の理解を超えた抽象的大作。 夕方からは保育現場や大学の先生などで作っている東京の勉強会に出席。今回はかえでのビデオをテーマに取り上げてくださったが、平日の仕事が終わった後に3時間も勉強するという熱心な方々が60名ぐらい集まってくださり、ゲストの私の方がたくさん教えられた。 ![]() |
11月11日(月) ![]() 年長A組では、「そうさくらんど」に向けての共同製作である「お城」が、日々増築されている。テーブルにどら焼きがあり、壁に果物やお菓子の絵が描いてあるこの部屋は「おいしいものの部屋」。「お酒も描いといてよ」と頼んだら「ダメ−!」と断られた。 「紅葉に目を細めていたら、今日、奈良から見学に来たという先生に『このラクダさんの顔、ステキー!』なんて言われちゃった。30年ここに立ってるけど、そんなこと言われたの、おいら初めてだよ。癒し系が流行ってるもんな。おいらにも『モテ期』が来たのかも。ますます目が細くなっちゃうよ」 ![]() |
11月8日(金) ![]() 「芋煮会」を全員で行い、秋の収穫を祝った。クリとイモの入ったご飯をお釜で炊くのは私の係。大しゃもじを釜に当てて音を聞いていたら、年長のD君が「グツグツはまだで、ピンピン言ったら火を止めるんよ」と、本格的なアウトドアの知識を披露した。年中のD君に音を聞かせてやったら「カシャ、カシャって言ってるよ」と振り向いて、「何だ!カメラの音じゃないか!」と憤慨された。 お陰でご飯も豚汁も大好評。最後におかわりに来た子たちは、「おこげでもいいよ」と、釜の底まで平らげてくれた。 ![]() |
11月7日(木) ![]() 明日は園庭で拾い集めたクリや、畑で掘ったサツマイモなどを使った料理をみんなで楽しむ「芋煮会」。今日はその準備のため、各クラスに割り当てられた野菜などを切る作業が行われた。年少H組の子たちも、包丁や皮むき器を真剣な表情で扱っていた。材料が集められ職員室で煮込みが始まると、園舎中にいい香りが満ちた。 年中T組に出現しているのは、運動会の親子ゲームで使った飲料パックの水路をつなげたくねくね道。ゴムボールや紙で作った「マイボール」をころがして、ゴールを目指している。 ![]() |
11月6日(水) ![]() 11月の大きな行事「そうさくらんど」に向けて、各クラスの取り組みが始まっている。年長A組では特大の段ボールの全面に銀紙を貼る作業が行われていた。D君は手を糊だらけにしながらも表具屋さん顔負けの大奮闘。それはそうだ。もの作りが大好きな彼は、「そうさくらんどのためなら何でもする」と宣言したほどだから。 野球で使うゴムボールが行方不明になった。でも、どうしてもやりたい年中のS君たちは、紙を丸めたボールを作ってバッティング練習。必要は発明の母である。 ![]() |
11月5日(火) ![]() 全クラスが園から約3km離れた私の自宅近くまで行き「秋の里遊び」を楽しんだ。歩くルートの半分は旧山陽道でもある「歴史の散歩道」という、とても雰囲気のいい遊歩道。到着後、年長児は早速今年豊作の柿を脚立に登ってもいだ。 中止になった遠足の分まで楽しむかのように、子どもたちは刈り取りの終わった田んぼでお弁当を食べ、追いかけっこをしたり、柿をほおばったり、モグラが掘った穴を探求したりした。年長のRちゃんは、年少児に野菊で指輪を作ってやっていた。 ![]() |
11月1日(金) ![]() 私が非常勤講師をしているE大学の学生13人を招いて、幼稚園での授業を行った。もちろん子どもたちの日常は変わりない。いもほりも最後に年少の2クラスが行ったが、学生の感想に「みんなが素手で土を掘っていて、たくましいと思った」というのもあった。そう言えば、4月には土を触るのもいやがる子がいたが、いつの間にか…。 隣接する「かえでの森」で年長A組が絵本を読んでもらっていた。森の「お話し広場」も少しだけ秋の色になっていた。たくましい蚊がまだ少し残っていたが、いよいよ森はベストシーズンになる。 ![]() |